エッチンバラ放浪記
Choose Life.
Choose a job.
Choose a career.
Choose a family.
Choose a fucking big television.
Choose washing machines, cars, compact disc players, and electrical tin openers.
Choose good health, low cholesterol and dental insurance.
チューチューチューーーーーーーーズッッッ!!!!!!ちーすっちーーっす!!!チョリーーーッス!!!!!
1週間経っても時差ボケ気味のわたしです。
日本の情報があまり入ってこなくて何が起こってるのかわかりません。なんか色々大変らしいですね。時差がこれだけ開いていると、家族と連絡を取るのも一苦労です(特に困っているわけではないのでいいのですが。。)
わたしTrainspotting が大好きなんですよ。しかもエッチンバラはTrainspottingの舞台にもなっています。できる秘密結社の犬なので冒頭で主人公のRentonが爆走している道の写真を撮って来ました。ご査収下さい。
Trainspotting を雑に説明すると、ヘロイン中毒のRentonとその仲間たちによる青春映画です。Choose Lifeから始まる一連のセリフはとても有名です。原作本があるらしいので今度買ってみようとも思っています。途中気持ち悪いけど面白いですよ、ぜひ見てみてください。ちなみにTrainspotting 2もあります。
スコットランドのナショナルミュージアムにはこんなものがありました。
Trainspotting のポスターと原作本(サイン入り!)こりゃー全わたしが湧きましたね。国立博物館にこういうものが展示してあるのも大変面白い。
こちらのナショナルミュージアムはなんと無料で入れます。税金と寄付だけで運営されているそうなのですが、無料なのにこれがまたすごいのです。情報量の宝庫!!動物のこと、宇宙のこと、細菌のこと、服飾、宗教、他民族の暮らし、他国の歴史、スコットランドの歴史、王朝の歴史、科学技術、etc…。
ひとつの博物館にこれほど多くのカテゴリーのものが詰め込まれたものって日本にありますか?確かに上野の博物館は動物とか科学技術とか色々置いてありますが、あれよりすごいです。
それからさすがは産業革命が起こった最初の国。蒸気機関車やらなんやらがいーーーっぱいおいてあります。スコットランドはタータンキルトをはじめとするテキスタイルの生産で有名なので、そこらへんの展示物もたくさんあります。それからそれから、めっちゃ驚いたのがこれですよ。
ピクニックスペース!!!至る所にあります。そう、食べ物持ち込み可且つ飲食可なのです。これの目の前には蒸気機関車の展示がありました。展示品の中に飲食可のスペースがあるなんて面白いですよね。ナショナルミュージアムは、ファミリー向けの博物館を目指しているようです。エディンバラの人々は口々に小さい頃よく連れて来てもらったなぁって言ってます。無料だしね。
面白いと思った展示物の写真をあれこれ並べて今日は終わりにします。
アレキサンダー・フレミングのペニシリン発見に関する展示です。わたしはペニシリンの発見と活版印刷機の発明が人類に最も影響を与えた出来事だと思っており、この展示を見た時とても興奮しました。右下にある白い容器でペニシリンを生成するそうです。
ちなみにグーテンベルクのものではありませんが、活版印刷機も展示してありました。文字、つまり本やパンフレットが大量に作られ多くの人に行き渡るようになったことで、パリ革命やアメリカ独立戦争は起きましたからね。すげえことです。あと「国民国家」という概念が生まれたのも言語の可視化なしでは語れないため大変重要な出来事であります。詳しくはベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』を参考にしてください。
さて、こちらはTravelling service って書いてありました。旅行セットって言ったところですかね。ナポレオンの妹が持っていたものだそうです。
こちらも旅行セットと似ていますが、今度はトイレセットです。こちらのToilet serviceは17世紀のものです。お手洗いセット… どうやって使うんだろう…。
女性参政権運動に使われていた横断幕
こちらも女性参政権運動関連の展示物。お花を胸につけるシーンが『未来を花束にして』(原題はsuffragetteであり、邦題のセンスのなさに呆れる声も多い)にありましたね。見えにくいんですけどハンカチにVote for Womenの刺繍があります。素敵でした。
魔女狩り関連の展示もありました。スコットランドでも魔女狩りがあったようです。左下の器具は親指にネジネジして骨を砕く拷問器具です。ひえー
ご存知の方も多いと思いますが、スコットランドはイングランドと緊張関係にあります。歴史的、文化的な原因もありますが、最近だとBrexit は両国を分断する結果になってしまいました。スコットランドはウィスキーの大半をヨーロッパに輸出しているため残留を希望していたのです。スコットランドの人はとても怒っています。
ナショナリティもイングランドの人はEnglish、スコットランドの人はScottish って言います。少なくともスコットランド人は自分がScottish であるという意識が強いです。博物館もスコットランドの独立(スコットランドはthe United Kingdom のなかの1つの地域ですが、同時に独立した議会を持っています)に関する展示が多くありました。そもそもスコットランド人はゲール民族でもあります。グラスゴーへ行くと標識には英語とゲール語の2つが表記されています。ゲール語を話す地域もあります。
スコットランド人をそこまで強くスコットランド人として意識させるものは何なのでしょうか。歴史でしょうか、言葉でしょうか、独自にもつ旗でしょうか。今年、スコットランドの独立に関する投票が行われるそうです(ちょっとこの辺はよく理解していないので間違ってたら申し訳ないです。)
いったいスコットランドはどうなってしまうのでしょう…。
完