いぬのきんたまの裏

秘密結社です。秘密なので秘密っぽいことしてます。

今日は天気が良かったのできんたまを干しました。

(なんかそれっぽいことでも書くか…)

 

こんばんは。

秘密結社いぬのきんたまの裏の一番偉い人です。

今日も楽しく健やかに秘密結社の偉い人として活動しました◎

新規会員を随時募集しています。

一緒に犬を吸ったり吐いたり金玉の裏にテントはったりして、秘密結社っぽいことをしていきましょう!

 

さて、みなさんは定期的にいらいらしたり怒りっぽくなったり、気分が沈んだりすることはありませんか?

例えばお天気。天気の悪い日は気圧が下がって調子が悪くなる方、多いのでは?

天気が体に与える影響は大きく、様々な症状となって現れることがあるそうです。

 

女性の場合、ホルモンの関係で気分が悪くなったりしますよね。

月経前症候群PMS)は、生理前に現れる体の不調のことを指します。

人によって症状は異なりますが、メンタルにも大きな影響を与えます。

気分が沈む、落ち込みやすくなる、なんかイライラする、些細なことが気になる、怒りっぽくなる…などなどとても楽しいとは言えない症状が出ます。

40歳以降の方なら更年期障害もありますね。テレビのCMでも更年期障害用のお薬を宣伝していますが、精神的に不安定な状態になってしまうそうです。

 

わたしはPMSなんだと思います。生理前や生理中はイライラしたり、ちょっとしたことで落ち込んで一日中泣いたりします。

お天気にも左右されやすいです。

いつの日かPMSと連日の大雨が重なり家から出られなくなってしまったことがあります。その日は他の人もしんどかったみたいであちこちで人身事故が起こっていました…。それを見てとても不安になったのを今でも覚えています。

わたしだけでなく天気や生理や更年期など、自分では解決しようのない何かによって引き起こされるトラブルに悩まされている人は多いのではないでしょうか。

そしてこういう文言もよく見かけます。

 

「イライラするのは気圧のせいです!あなたは悪くない」

「怒りっぽいのはPMSのせいかも?自分を責めすぎずリラックスしよう」

天気の文は雨の日が続いた日のツイッターでよく見かけます。

PMSは製薬会社のホームページやルナルナなんかでよく見るような気がします。

 

「あなたのイライラは○○のせい。だからあなたは悪くない」って言葉は、本当にPMSで悩んでてどうしようもないときに見ると気持ちが軽くなるんです。

確かに軽くなるんです。

でも同時に、「じゃあわたしのなかで今こみ上げてくる負の感情は全て○○のせいなの?」「この負の感情の中に『私』はいないの?」って気持ちになっちゃうんです。

 

○○のせいにすることによって本人の気持ちはとても和らぎます。

しかし周りから見ると「この人が怒っているのは○○のせい。だから理性に基づいたものではないので相手にしなくていいんだ」って思われたらどうしようって思うんです。

実際、女性の怒りに対し「生理中か?」ってコメントする人(多分ほとんどは男性)はいますよね。デリカシーもないし腹が立つのでさっさと絶滅して欲しい人種です。

わたしが言いたいのはそういった低レベルな人間ではなく、例えばわたしのPMSに一定の理解を示してくれている友人や家族から、上記のように思われてたらどうしようって思ってます。

 

だって、○○のせいとは言うけれど、確かに異常に反応してしまっているのかもしれないけれど、怒るのも泣くのも笑うのも全て「私」が「私」の感情に従って行っていることなんです。その感情の中には確実に「私」がいます。

○○に体を乗っ取られてとか○○に操られているんじゃなくて、わたしがそう思ったから自らの意志に従って泣きわめいて怒り狂ってるんです。

オーバーに反応するのは○○のせいかもしれません。しかし、わたしが自分に嘘をついてリアクションしているのではないのです。

 

わたしにこのことを思い出させたのはキム・インソル著の「更年」という短編小説です。この物語は短編集『ヒョンナムオッパへ』に収録されています。『82年生まれキム・ジヨン』の著者チョ・ナムジュ(表題作)をはじめとする韓国女性作家7人の短編集です。

キム・インソルの「更年」の冒頭にはこう書かれています。

     

     みんないとも簡単にいうのだ。更年期のせいだよと。その一言で何でも説明がつく。消化が悪く、月経前症候群がひどくなり、頻尿の症状が現れるのも更年期のせい、ささいなことにも我慢できず腹が立ち、どうってこともない状況に過剰反応してしまうのもそのせいだという。…万能薬のように、何かにつけて耳にする「更年期のせいだよ」という言葉は要するに、まあ、わかったからそのまま暮らせという意味に聞こえ、結局は口をつぐむしかなかった。

 

この物語は全て読めばわかるのですが、生理が重要なキーとなっています。ぜひ読んでみてください。

主人公の「私」は二人の子を持つ主婦です。様々な困難を抱えて暮らしています。

韓国フェミニズム小説を読んでまず思うのは「あ、こういうのは日本だけじゃないんだ」ってことです。日本でも「みんないとも簡単に」生理のせいだよ/天気のせいだよ/更年期もせいだよっていいますよね。「わかったからそのまま暮らせ」っていう意味に聞こえてしまう気持ちもわかります。

物語の中で「私」は家族から相手にされません。ただご飯を作って洗濯をして家のことをする人のようになってしまっています。何か意見を言っても「なんでそんなに過剰に反応するんだろう」くらいに思われています。家族からは「更年期のせい」って思われているのでしょうか。でも、彼女は彼女なりに考えて悩んで意見を言っているのです。

 

生理による気分の浮き沈みはしょうがないことです。

だからと言って「生理のせいだよ」といって丸め込まれたくない、

生理のせいだろうが天気のせいだろうが、この感情は「私」のなかから出てきた「私」の感情なんです。

それをわかってほしいですね。

 

 

いぬのきんたまの裏の一番偉い人は偉いので、リンクをはっておきますね。

 

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